最近AIが進歩してきて、これからどんどんAIに仕事を奪われる時代が来ると言われています。
人間にしかできない仕事は給料が安く、それ以外の仕事はAIが侵食してきている……。もはや経済の仕組みが時代にそぐわなくなってきているなあと、なんとかならんもんかと世を憂う気持ちは増すばかり。
と言いつつも、僕はこれまでずっと飲食店のアルバイトで生計を立てていて、それなりに満足度の高い暮らしができています。
この仕事、AIには難しいので、当分奪われることはないだろうなと予想されます。
そこで、今回は自分の仕事もヤバいかもと思った方のために、早めに目を付けておくべき、僕の思う飲食店アルバイトのメリットを挙げていきます。
僕もアルバイトをしながら自分で仕事を作ってやっていこうと思っているので、もし、あなたがAIに仕事を奪われる日が来たときも、飲食店の店員にいったんなっておくという道があることを知ってほしいと思います。
まかないが食べられる
おいしいまかないが食べられる。これが最大のメリットです。まかないのメリットは大きく分けて2つあります。
おいしい料理が安く食べられる
僕が今勤務している店では、従業員は通常料金の半額で食べることができます。
仮に一ヶ月、毎日のように利用して5万円分の食事をしても、2万5千円で済むわけです。食費2万5千円なら、そんなに多くないですよね。(実際利用しているまかない代は月7000円くらいですが……)
5万円分外食するという上流階級のような食生活がアルバイトの身でありながらできてしまうのです。
また、古くなった食材や、作り間違えた料理などは無料で貰える場合もあります。
まかないの料金やシステムは店によると思うので、働く前に確認しておくとよいでしょう。
食事の面倒くささから解放される
「今日、何食べたらいいんだろう?」
毎日悩みますよね。決めるのが大変です。
決まったとして、食材を買って作るのも面倒です。後片付けなども大変ですよね。
僕は食べることに興味がなくて、グルメに全く興味がありません。だから何が食べたいのか自分でもよくわからないのです。
だからといって、何も食べないわけにもいかないし、学校の給食みたいになんでもいいから出てきてくれればいいのにと思います。
飲食店で働いていると、まかないがあるので、これが楽になります。
お店で出している料理を見ているうちに食べたいものが見つかることもあるし、食べたいものが特になくても「迷ったらこれ」という鉄板のメニュー(鉄板焼きという意味ではなく、これなら間違いないという意味の鉄板。いや、もちろんそれが鉄板焼きならそれでもいいけど)を決めておけばいいだけです。
僕は調理も担当しているので、自分の分は自分で作れます。仕事中、手の空いたときについでに自分の分もサッと作ってしまえば「面倒」とか「しんどい」とか感じることはありません。片付けなども仕事の中でできてしまうので、自分の家のキッチンは汚れません。
僕が飲食店で働き始めた時に掲げたスローガンは「ご飯を食べに行くついでに働こう」でした。この基本精神は今も持ち続けています。
日常で使える動作が身につく
日常的で健康的な仕事であるいうのもおすすめのポイントです。飲食店での仕事は日常動作と密接に関わります。
料理を作る、料理を運ぶ、食器を洗う、食器を片付ける、掃除をする、片付ける、声を出す、人と話すなど生活において基本的な能力をバランスよく使うことになります。
仕事で身につけた動作が、普段の生活で役立つということです。
家で料理をするのは大変だと言いましたが、バイトでやっているうちに体も慣れて、家でも料理を作るようになりました。
以前は料理なんてレシピ見ながらやれば誰でもできると思っていましたが、それはできるというより無理しているという感覚で、体に覚えさせてようやく「できる」と言えるというのが最近の実感です。
適度に体を動かして、適度に頭を使うので健康的とも言えます。
食べ物を扱うので、環境も清潔です。やけどの危険くらいはありますが、粉塵を吸い込むリスクとか、重いものを持つ、重い機械を操縦するなどの危険な作業はあまり多くありません。
一日デスクに縛り付けられている仕事などに比べると、自然で、人間らしい仕事と言えそうです。
仕事の意味がわかりやすい
「労働の細分は人民の暗殺」なんて言いますが、過度に細分化された仕事は何のためにやっているのかわからなくなる場合があります。
ベルトコンベアで流れてくる部品に部品を追加する仕事などを一日続けていると、その作業になんの意味があるのかわからなくなります。そういうのはかなりストレスだと聞きます。
一方で飲食の仕事は概ね幅広い業務を行うことになります。一つ一つは単純作業かもしれませんが、今、何をする時か考えて臨機応変に動くことが求められます。
もっとも飲食店にもいろいろあるので、ほとんど一日中レジ打ちしかしないとかもあるかもしれません。でも、お客さんに食事を提供するというわかりやすい目的があるので、何のためにそれをやるのかがわからないということはありません。
忙しくてキツいということはよくありますが、ただキツいだけでやりがいがないというわけではありません。忙しくてもうまく店が回ると達成感も感じられます。
人と触れ合える
人と接する機会が持てます。
「デメリットじゃねえか!」と思ったかもしれません。気持ちはわかります。人と関わりたくないですもんね。
僕も接客は相変わらず緊張しますし、嫌ですけど、それでも人と接する機会があるというのは重要です。いざという時に、助け合える人がいるということも大事ですし、人を知り、自分を知ることは人生を豊かにしてくれる……いや、まあ、でもデメリットの方が大きいかな……。人と関わりたくないですもんね。
まとめる
ということで飲食店でアルバイトする生き方のメリットをお伝えしてきました。
ただ、僕は正社員ではありません。社員となるとまた話が変わってきます。アルバイトだからできるのです。
社員になってしまったら、こういう文章を書いて発表することもしなくなると思います。それはたぶん僕らしい生き方ではないのです。
社員になるべき人は僕とは逆で、人と接するのが好きで、グルメや食べることが好きな人だと思います。それに人生を捧げる覚悟がある人だと思います。
僕は人と接することが苦手だし、食べることにも興味がありません。なので一番自分に向いていない仕事だと思っています。
向いていない自覚があるのにやっている理由は、生きている限り「食事」は切り離せないからです。
何か食べなきゃいけない。どうせやらなきゃいけないなら、やらなきゃいけないことと一緒にまとめてやっちゃおうという感覚です。
それが「ご飯を食べに行くついでに働こう」というスローガンなのです。
ご飯が食べられて、適度に体を動かせて、コミュニケーションのきっかけが作れて、日常で役立つ技術が身につく。それが得られるというのは、働かなくていいくらいお金があって、ずっと家にいるより幸せなのかもしれないと常々感じます。だから、何かのきっかけで突然大金が手に入るようなことがあっても、バイトはできる限り続けていきたいと思ってます。
中井佑陽.com 