傘を水平に持って歩くことを非難する意見に共感できない

先日Twitterで、傘を地面と水平に持って歩く人への激しい批判が飛び交っているのを目撃しました。

それを見ながら、すごくモヤモヤしていました。

そんなに怒ることなくない?

問題を整理する

どういうことなのか、話を整理しましょう。傘を地面と平行に持って歩くというのは、下の図のような持ち方です。

このようにして歩いていると、後ろを歩く人に傘の先端が刺さりそうで危ない。特に、子供や、階段を登るとき下の段にいる人は、先端が目の高さにくるのでとても危ないじゃないかと。

同じように感じる人も多いようで、共感を呼んだらしく、その場では、こういう持ち方で歩いている人を批判し、周りのことを考えていないとか 、もっと酷い人格批判の言葉をたくさん浴びせていたわけです。

しかし、タイトルの通り、僕にはそれにあまり共感できず、一緒になって「そうだそうだ」という気持ちにはなれませんでした。

目に刺さったら危ないとか、そういうのは、理解できます。でも、何かが違う気がするんです。ちょっと考えて見ましょう。

僕が共感できない理由

そんなに危なくない気がする

そりゃあ

こうだったら危ないなあと思うんです。

でも、肩の力をぬいてゆっくり歩いているくらいの人だったら、傘がちょっとぶつかったとしても、たいして痛くもないと思うのです。

試しに、普通に歩くくらいの強さで、傘を振って、自分の体に傘を突き刺してみましたが、たいした痛みではありませんでした。

近づかなければいいと思う

そもそも、このような持ち方をしている人がいたって、そばによらなきゃいいと思うのです。自分の身は自分で守るのが基本ですから。

僕は田舎育ちだから、子供の頃は、傘の持ち方なんて気にしたこともなかったし、傘をグルグル振り回したりしていたけど、周りに誰もいなかったので、何の問題もありませんでした。

問題がすり替わっている

つまり問題は、人が多い場所であるにも関わらず、危ない傘の持ち方をすることなのです。

おそらく、Twitter上で盛り上がっていた人たちは、都会の駅の構内のような人の多い場所を想定して話しているのだと思います。

でも、僕は、田舎育ちだから、それがピンとこなかった。傘なんかどんな持ち方しても自由だろ? としか思えなかったのです。

傘の持ち方自体が悪いというわけではないと僕は思うのです。人が密集している、避けようがない場所でその持ち方はよくないということでしょう。

問題にするべきなのはそこです。

でも、なぜか、人の多い場所という前提が抜け落ちて、持ち方自体が悪いという話になっている気がして、そこが違和感でした。

持ち方の話ではないと思うのです。何をするにしても、周りに人がいなければ、自由にしてもいいけど、多ければ気づかいましょうという話でいいと思うのです。

バットの素振りでもなんでもそうです。周りに人さえいなければ、刀を振り回したって自由です。

本人も、悪気はないはず

Twitterでお怒りの人たちは、水平傘の人を、まるで周りのことを気づかえない自分勝手な人のように責め立てていましたが、優しい心をもった僕でもピンとこなかったわけで、都会の密集地帯に慣れていない人だと、そこまで頭が回らないとか、単に気付いていないというだけということも十分にあり得ます。

田舎で育った人には、傘を避けられないほど密集した場所というのを経験したことがないから、気付かないのも無理はないと思うのです。

「ほら、気付かないってのがダメなんだよ、想像力がないんだよ」と批判するかもしれませんが、仮に想像力がないのだとしても、それはその人の能力が不足しているというだけで、罪はありません。能力のある人がない人を責めるのは不遜です。

想像力のことを言うなら、逆に想像力のある方の人が「この人は、都会に出てきたばかりで、悪い人ではないけど、危険に気付いていないだけかもしれないなあ」という想像力を持ってもいいと思います。「想像力がない」と人を責める人には想像力があるんでしょうから、ない人を助けてあげることに使ってもいいと思います。

じゃあどうしたらいいのか?

とにかく、人格の批判は絶対止めるべきです。

ゴミのポイ捨てとか、身勝手な行動はあるけど、傘に関しては、悪気はなくて、本当にただ気付いてないだけかもしれないのだから、同じように批判したり非難したりは行き過ぎだと思います。

そういう人を見て、危ないなと思ったら「人が多いから、傘の先っぽを後ろに向けてると、危険ですよ。人を怪我させちゃうかもしれませんよ」って、そっと教えてあげればいいと思います。

たったそれだけで解決する問題かもしれないのです。

それでも止めてくれないとか、逆ギレされたとか、そういうときはTwitterでみんなで怒ってもいいし、僕も共感します。

どうか寛容さを……。

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