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お金の正解は「稼ぐこと」ではなく「考えない」こと

お金について考えるとき、ほとんどの人は「どうやったらもっと稼げるか」と考えると思います。

ただ、僕は「いかにお金を稼ぐか」よりも、「いかにお金のことを考えなくて済むようにできるか」を考えるほうが、幸せに直結すると思っています。

お金は価値そのものではない。「虚」を見る時間を減らそう

お金は、それ自体に価値があるというより、価値を媒介するものです。

お金そのものより、お金と交換できるものやサービスの方に価値があるわけですよね。

だとしたら、お金そのものを追いかけ続けるよりも、自分にとって価値のあるものを直接見たほうが、効率がいいんじゃないかと思います。

お金って「虚」か「実」かでいうと「虚」だと思うんです。「価値のマボロシ」みたいなものです。価値がありそうに見えて、よく見たらただの数字。自分が本当に欲しいものはその横にある「実」なのに、そっちじゃなくて「虚」の方ばかりみているという、実にもったいない時間を過ごしているかもしれないわけです。

自分にとっての「実」は案外お金がなくても手に入るものかもしれないと考えてみる。

そうしたら実際自分の欲しいものって、そこまで高額である必要ないなあと気づいたり、他人のものと比べていたせいで霞んで見えていたけど、すでに持ってるもので満足できることに気づいたりすることもあるでしょう。

お金は「考えなくて済むようにするため」に稼ぐ

もちろん、お金がなければ生活はできませんし、やりたいことを実現するためにも、ある程度のお金は必要ですから、お金が稼げるならその方がいいです。

お金が少な過ぎれば、生活費は足りるだろうか、今月は暮らしていけるだろうか、これを買って大丈夫だろうかと、お金のことを心配することになります。そうなると、人生のかなりの部分がお金に占領されてしまいます。

逆に、すごくお金を持っていたとしても、常にお金のことを考えなければいけない生活は、けっこう苦しいと思います。

デイトレードか何かで、お金の増減に毎日一喜一憂し続けるような状態、いつ資産を失うか常に気にかけているような状態だと、たとえ所持している金額が大きくても、心はなかなか休まらない気がします。

いくらもらっても「足りない足りない」「もっともっと」と言いながら、お金を求め続けるような生き方は、お金のことを考えすぎているな、お金に囚われすぎているなと感じます。

単純に「収入が多いか少ないか」ではなく、結局大事なのは、収入と支出のバランスです。

自分がしたい暮らし、自分がやりたいこと、自分が安心して生活できる水準に対して必要なお金と入ってくるお金のバランスが取れているか。

ここが崩れていると、収入が多くてもお金のことで悩むことになります。逆に、収入がそれほど多くなくても、支出とのバランスが取れていれば、お金のことを考える時間はかなり減らせます。

お金持ちになる意義は「お金のことを心配しなくて済むようになる」ことだと思います。絶対量が多ければ、使い道の選択肢も増えるし、ちょっとのことでは生活が崩れないという余裕も生まれます。

つまり、お金を稼ぐのは大事だけど、それは「お金のことを考えなくて済むようになりやすい」から大事なのであって、「あればあるだけ幸せになれるものだ」みたいな変なイメージを持ってると危ないですよということです。

予算とガイドラインを組もう

「お金のことで悩まなくて済むくらいのお金持ち」がいたとします。お金があってもなくても、その人と同じような気持ちで生きる。僕が目指しているのはその状態です。

そして「お金のことを考えない」を実現できればそれが可能です。

そのためにやっているのが、予算をきちんと組むことです。

僕の場合、1ヶ月の予算をおよそ15万円に設定しています。ひと月に手取りでだいたい15万円以上稼げれば生活が破綻することがないように計算しているということです(逆にそれ以上は不要なのでバイトの時間を削って自由な時間を増やすことにしています)。

家賃、保険、貯金、NISAに入れるお金、年間契約のサブスクを月割りで積み立てる分など、毎月必要になるお金をNotionの表にまとめて管理しています。

内訳は少しぼかしてますが、合計15万2千円です。

こうすると、「今月はいくら使えるか」が見えてきます。食費も、月単位、週単位、日単位に分解できます。今週はいくらくらい使える。今日はだいたいこのくらい……みたいな。

その予算内で、満足できて、健康的に暮らせる買い物の仕方を考えて、自分なりのガイドラインを決めます。

普段の食事はこのくらいの価格帯で、このくらいの量を買う。外食や嗜好品はこの範囲に収める。そうやって決めておくと、買い物のたびに「これは高いのか?」「買っていいのか?」と悩まなくて済みます。

そういうルールを一度作っておけば、あとはそのガイドラインから大きくはみ出さないように生活するだけでいいのです。

その状態になると、日常の中でお金について考える時間がかなり減ります。お金をたくさん稼いでいるわけではなくても、「大丈夫」と思えるわけです。

「お金のことで悩まなくて済んでいる」という意味では、お金持ちと同じような気持ちで生きることができます。

ということで、予算とガイドラインの策定はおすすめです。

収入が少ないと、この予算を組むとき「どこ削れば全部入る? パズルみたいで大変だな」ということはありますが、組んでしまえばあとは同じです。お金のことで悩んでいないお金持ちの人と同じように、お金のことを考えない日常生活が待っています。