さて、AmazonKindleでの本の出版を控え、「Kindle出版こぼれ話」というコーナーをスタートします。
今回は文字数の話です。
「 Kindle出版こぼれ話」とは?
第1回目なので、コーナー(カテゴリー)の説明をします。
- 本の内容の紹介
- 本編でカットになった未収録の話題
- 本の出版に至るまでの裏話・制作秘話
これらをまとめて「こぼれ話」と呼ぶことにします。
ここのところ、ずっと、本を出すとことにかかりきりだったわけですが、その間に感じた苦労とか、どんなことを工夫したとか、そういう話をしてみようと思います。
本には、いろいろな都合で収録できなかった話題もたくさんあります。そういった書けなかったこともこのコーナーでお話しします。
本の内容も含めて、今回のKindleで自分で本を出すという話題全般をこのコーナー(カテゴリー)にまとめていきます。
文字数についての話
さて、今度出すことになった本の文字数の話です。
一般的な個人のKindle出版物の文字数
Kindleで個人が本を出版するときの文字数は、たいていの場合、1万字~2万字程度です。
個人による電子書籍出版では、暗黙の了解みたいな感じで、紙の本なら100ページに満たないくらいの量の少ない本を、一般の本より安い値段で販売するという風習があるようです。
理由に関して調べてみると、「短い方が手軽に読めるから」「多いと書くのが大変だから」といったような解説もありましたが、一言で言うと「差別化」のためというのが大きいのでしょう。
「短いけどその分安いよ」という差別化によって、一般個人でもある程度、メジャーな本と戦えるようになるというわけです。
紙の本の場合、印刷して、製本して……などのコストがかかるわけで、だから、薄い本をたくさん作るのはもったいない。ボリュームのあるものをしっかり作らないと、コストに見合わないというのがある。
でも、電子書籍なら、短くて軽いものをたくさん作ってもコストがかからない。そこを利用して、あえて、忙しい人でもサクッと読める短いものを作る。「サクッと読みたい需要」を満たす本にするという戦法。
まあ、実際、読む方も、無駄に長い本より、必要な知識をピンポイントでズバッと教えてくれる本の方がありがたいでしょう。
僕の本の文字数
さて、僕の本はというと?
「まえがき」「第1部」「第2部」「あとがき」で構成されていますが、各要素の文字数を見てみると……
- まえがき 3467文字
- 第1部 54424文字
- 第2部 41109文字
- あとがき 4696文字
合計103696文字!
10万字を超えています。
Kindleで本を出版するアドバイスをしてくれるブログをいくらか読みました。そういったブログで「10万字以上となると書くのが大変なので、1~2万字がいいと思います」とアドバイスしてくれた方に言いたいです。
本当に大変でしたよ! おっしゃるとおりでした!
なぜ文字数が多くなったのか?
理由1:まとまった内容だから
これは本の「まえがき」にも書いているんですが、今回の本は、全部が合わさって真価を発揮するような内容だからです。
全体で一つの理論としてまとまっているという感覚なのです(あくまで僕の感覚だから、実際はそうでもないかもしれないけど、そういう感覚があるのは確かです)。
別の本に分けて話を別々に聞いてしまうと、ちゃんと言いたいことが伝わらないと思うからです。
理由2:紙の本を意識しているから
電子書籍とはいえ、僕の頭の中では「本を書いている」という意識が強かったです。
僕は昔から本が好きなのです。だから、自分の本が本屋さんに並ぶことをいつもイメージしています。
今回もKindleで出すとわかっていながら、本屋さんで並んでいるものと比べて、しょぼくならないように、どの本の隣に並んでも恥ずかしくないものにしようと思いながら書いていました。
理由3:差別化をする必要がないから
理由2にまとめてもいいんですけど、ちょっと強気な発言をするなら、
メジャーな本と同じ土俵でも十分戦える内容だと思うからです。
「薄く安くしたら売れる」みたいな差別化をあえてしなくても大丈夫という自信があったから、分量を多くすることに抵抗がなかったのです。
まあ、実際、売り上げとかでいえば勝ち目はないでしょう。でも別に売り上げで勝負しているわけじゃないし。
大事なのは読んだ人の心にどう響くかだから……。