noteで『三刀流修行~中井佑陽インタビュー~』を連載中

僕とポモドーロ(第1回):ゆるポモドーロテクニックのすすめ

ポモドーロテクニックはタイマーを使い、25分の仕事と5分の休憩を繰り返す仕事術です。

イメージとしては、学校のチャイム。授業と休憩が区切られているあの感じを、自主的にやるみたいなものです。

僕もずいぶん前から取り入れています。たぶん2010年とか2011年頃からの付き合いです。

これから、3回にわたって、僕とポモドーロの話をしてみます。第1回目の今回は入門編。

「集中しなければ意味が無い」などと難しく考えず、気楽にやりましょうという話です。

ポモドーロテクニックの利点

とりあえず、ポモドーロテクニックの「ここがいい」をまとめてみます。

仕事の能率が上がる

仕事において、集中が大事というのはわかりやすいですが、長時間続けていると、疲れて能率は落ちてきます。適度に休憩を挟んで、回復させた方が、結果、長丁場も戦えます。

タイマーを使ったタイムプレッシャーで集中を促すことと、休憩を適度に挟んで疲れから回復すること。能率を上げるのに大事な2つを同時に叶えてくれる。それがポモドーロテクニックの強みで、多くの人に受け入れられる理由だと思います。

ポモドーロテクニックのイメージ

時間の集計がしやすい

25分作業をしたら、5分休むというだけのことなので、仕事でも、勉強でも、読書でも、自由に取り入れることが可能です。

25分のワークタイム1回を1ポモドーロと数えます。時間が決まっているので、何を何ポモドーロ行ったか、何ポモドーロで完了したか、数を数えて、時間の集計ができます。つまり、タイムトラッカー的な役割も果たしてくれるのです。

同じような仕事をするとき、どのくらい時間がかかる仕事なのか、見積もりやすくなって便利です。

やめるタイミングが作れる

実は僕が一番推している理由はこれです。ほったらかしておくと、いつまでもダラダラ続けてしまうことってあると思うのです。仕事もそうですけど、マンガを読むとか、ゲームをするとか。で、夜更かしして、翌朝起きられないとか……。気付いたら人生を棒に振ってたとか……。

仕事に限らず、ポモドーロタイマーを使って「タイマーが鳴るまでやる」と決めておくことで、「あ、いつの間にかこんな時間!」が防げます。

ポモドーロテクニックを始めよう

ちょっとでも気になったら、とりあえずやってみましょう。

基本的には、キッチンタイマーを25分にセットして、仕事を行い、タイマーが鳴ったら記録を付ける、そして、5分休憩したら仕事を再開、もしくは別の仕事を始めるという流れです。シンプルで簡単です。

普通のキッチンタイマーでもいいですし、スマホのタイマーでもいいですし、専用のアプリもいろいろあります。「ポモドーロタイマー」などで検索すると見つかります。

ポモドーロはトマトのことで、考案者がトマト型のキッチンタイマーを使っていたのが由来だという話です。

まずはタイマーを回す習慣を付ける

ポモドーロテクニックのやり方をネットで調べたり、本で読んだりすると、「必ず集中して」とか「1回のタイマーでは必ず一つのことだけをやりなさい」とか「集中できなかったなら、なぜ集中できなかったか記録して」など難しいことが書いてあったりします。

はじめは、そんなに厳密にやらなくていいと思います。

まずは25分のタイマーを回して、タイマーが鳴ったあと、自分が何をしていたか記録する。5分間別のことをするなどして、休憩したら最初に戻って繰り返す。これをやる習慣を付けることから始めましょう。

とりあえず先にタイマーを回す。「本でも読もうかな」と思う。本を読み始める。タイマーが鳴った。振り返る。「本を読み始めたけど、途中からネット見ながらおやつ食べてた」。それでもオーケー。そうしたら、それを記録。

記録の仕方は、自分なりで大丈夫。とりあえずは、普段使っている手帳の今日の欄に箇条書きみたいな形で書くやり方がおすすめです。第2回の記事で僕のやり方を紹介しますので、参考にしてください。

しばらく(数ヶ月)それを続けていると、自分が何をしていたか見えるようになって、今の自分の姿が客観的に見える感覚が得られて、楽しくなってくると思います。 そうなれば、あなたもすっかりポモドーロ使いの仲間入りです。

慣れたらポモドーロ前のルーティンを作ってみる

「タイマーを回して記録」の繰り返しが体に染みついてきたら、25分の仕事時間の集中度を高めていきましょう。

仕事を始めるときに何かルーティンを作るといいと思います。

僕の場合、ここぞというときは、タイマーを回してから目を閉じて「目を開けたらタイマーが鳴るまでこれをやるぞ」と決意して目を開けます。

さらに言うと、目を開ける前に、「ガンダムSEED」に出てくる、種がパーンとはじけ飛ぶ映像みたいなのを思い浮かべます。「ガンダムSEED」だとその映像のあとの主人公達は、目の色が変わって超人的な力を発揮します。

わかんないけど、なんかこんな目

集中しているけど、落ち着いていて冷静な「ゾーン」みたいな状態なのかなと思うのですが、自分がそうなったような気持ちを作ります。まあ、僕は集中力も体力も無いので、実際にはそこまで長く集中が続かないことが多いんですけどね。

集中できなきゃできないでいいのです。あまり気にせず、自分にプレッシャーをかけずにやっていきましょう。集中力なんて一生かけて、ちょっとずつよくしていけばいいのです。

ゆるポモドーロのすすめ

ポモドーロテクニックはちゃんと本に書いてあるとおりにやらなきゃ意味が無いとか、絶対MAXの集中力でやらなきゃいけないとか、難しく考えないでください。タイマーを「ちょっと休憩したら?」と、気遣ってくれる相棒だと思って、気楽に使いましょう。

ポモドーロを使うことのメリットは集中だけではないので、集中のきつさがハードルになって、使わなくなるのはもったいないです。

例えば、ゲームをやっていて、「まずい、他にやることあるのに、このままじゃ、これで一日が終わってしまう」と気付いたとき、ポモドーロタイマーを回し、「このタイマーで終わりにしよう」と決める。そういう使い方だっていいのです。

ポモドーロテクニックは集中するためにやるものだという先入観を外してください。

気負わずゆっくりやり始めたら、いつの間にか集中していたということも多いので、とにかく先にタイマーを回してしまうのがおすすめです。

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