noteで『三刀流修行~中井佑陽インタビュー~』を連載中

引っ越しの二大盲点(引っ越しを考え始めた人へ)

「そろそろ引っ越そうかな」と引っ越しを考え始めた方。このページを見つけてラッキーでしたね。

引っ越しの手順を丁寧に教えてくれるサイトはたくさんあると思います。そういったサイトを見て、手順をチェックし、計画的にやっていけば、引っ越しは大方スムーズに終わるでしょう。

しかし、どれだけ計画的に引っ越しをしようとしても、必ずと言っていいほど、予期せぬトラブルは起こります。

「自分は大丈夫」と余裕ぶっている、そんなあなたの予期していない盲点が二つあります。

それを見逃したせいで、スムーズに行かなくなったり、予定外の出費が増えてしまうという事態になってしまいます。

今回は、実際にその二大盲点にハマってしまった人の話を紹介します。

引っ越しを予定しているあなた。その話を参考に、二大盲点を前もってチェックしておきましょう。

物干し竿縮まない問題

物干し竿といえば、伸縮するタイプが今や一般的です。シュッと引き伸ばして竿ドッキングステーションみたいなところに渡して使いますよね。

最近引っ越しをしたある人も、そういう物干し竿を使っていました。長年使い、風雨にさらされ続け、汚れのついた物干し竿。引っ越しを機に捨てることにしたそうです。

伸縮する物干し竿ですから、縮めれば160センチくらいの長さになります。不要品収集業者の軽トラ積み放題パックかなにかで、他の不要品とともに簡単に運べるだろうと、高をくくっていました。

ところが、10年以上ベランダに出しておいた物干し竿は、サビをつけ、変形肥大し、もう縮めることができなくなっていたのです。

伸びたままの物干し竿は約3m。それなりの大型トラックでなければ運べそうにありません。

不用品回収業者にその物干し竿を含めた不要品引き取りの見積もりを出してもらうと、25000円とのこと。1万円くらいで済むと思っていたのに、物干し竿のせいで料金が跳ね上がってしまったのです。

物干し竿を前に、彼は途方に暮れました。短くカットできればとは思うものの、硬い金属でできた物干し竿。自慢の手刀でも切ることはできません。

「パイプカッター」と呼ばれる工具を使うことで切ることができるという情報を得ましたが、一本の物干し竿のために、その工具を入手するというのは、避けたいところ。

一応、近所のお店でその工具を探しましたが、売っていませんでした。ネットで買うにしても、引っ越しまで日数があまりありません。

泣く泣く住んでいる市の粗大ゴミセンターに電話し、事情を説明。なんとか引っ越しに間に合うように回収してもらうことが決まり、事なきを得ました。

しかし、もし、市の回収が対応してくれなかったら……。引っ越しの日に間に合わなかったら……。

恐ろしいことに、一本2000円程度の物干し竿を処分するために、25000円を支払って処分してもらうことになってたのかもしれません……。

ガスの元栓回らない問題

キッチンで使うガスコンロ。十年以上使っていると、汚れもたまるし、油のべたつきもなかなか取れなくなってきます。これも、引っ越しを機に捨ててしまおうと、大抵の人は考えるでしょう。

その人も、二口ガスコンロを十数年使い続け、引っ越しを機に捨てることを決めていました。

その人は、とても面倒くさがりでした。ガスの元栓を閉める習慣がなかったのです。ガスの元栓をこまめに閉めるか、開けたままかは人によって違いますが、その人は、閉めない派でした。

さあ、もうおわかりですね。

冷凍食品処理のための最後の一回を使い終わり、「さあ、コンロを取り外そう」と、ガスの元栓を閉めにかかったら……。

ガスの元栓のツマミが全く回らないのです。軍手をはめて、力一杯、青筋を立てて回そうとしても回る気配はありません。

この数時間後、不要品引き取りの業者が、このコンロを取りに来る予定になっているのに。

ネットで調べると、長年元栓を開けたままにしておくと、グリスが固まって、動かなくなってしまうということでした。

質問サイトでは、「素人が下手にやると危ないから、業者を呼んだ方がいい」という回答がベストなアンサーのようでした。

確かに、「固まったグリスを火であぶって溶かしてみよう」などと、バカなことを考えようものなら、あるいは、焦ってジャッキやパイプカッターなどの強力な工具を使った結果、ツマミが壊れたりして、ガスがあふれ出そうものなら、引っ越しどころの騒ぎではなくなってしまいます。もしくは無料で天国にお引っ越しができてしまいます。

焦りました。

今からガスの業者を呼ぶ時間があるのだろうか。いったいいくらかかるのか。呼んである不要品業者にどう言えばいいのか……。冷や汗が止まりません。

なんとかならないかと情報を探すと「グリスが固まっているので、回そうとするより、上下に動かすなどして、緩めると良い」みたいなアドバイスがあって、「よし、それだ。それをやってダメなら業者呼ぼう」とツマミを上下や前後左右にグリグリやりました。

それから、再び、力一杯回しました。

ぐにゅり。

回りました。

味わったことのないくらいの快感でした。回ったときの、手の感触。問題が解決した喜び。喜びの脳内物質があふれ出しました。

「もう一度味わいたい」「この快感が味わえるなら、ガスの元栓は、数年放置して、固めておくのも悪くない」「回らなくなったガスの元栓が他にもないか探す旅に出たくなった」などとその人は言います。

しかし、一歩間違えると、引き取りにやってきた不用品回収業者の人に、「あ、すみません、このガスコンロは外れないので、また明日取りに来て下さい。追加料金払うので」などという恥ずかしいお願いをしなければならないという、最悪の事態に陥っていたかもしれないのです。そんな恥ずかしい思いをしたら、もうそこには住めません。

まとめ

この二大盲点は、困った人が助けを求めて質問サイトに書き込むような「引っ越しでよく起こる問題あるある」です。

最近引っ越しをして、この問題に直面した「彼」は、運良く事なきを得ましたが、かなりのピンチに追い込まれていたことは確かです。

知らなければ、あなたの身にも起こっていたことでしょう。

しかし、もう大丈夫、この二つさえ事前にチェックしておけば、直前になって慌てることはありません。

最近の引っ越しでこの問題に直面し、危険を前もって伝えてくれたその人に、感謝したいところですね。

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