noteで『三刀流修行~中井佑陽インタビュー~』を連載中

毎日がちょっと楽しくなるプロジェクターNebula Astroを購入

2023年のAmazonのブラックフライデーで、Nebula Astroという小さなプロジェクターを買いました。

プロジェクター。言わずもがな、光を照射してスクリーンなどに映像を映し出す機械です。テレビだと大変な100インチクラスの大画面も簡単に作り出せます。

僕のうちにはテレビがなく、映像作品の鑑賞はパソコンで行っていますが、休憩室として使っている部屋の壁にプロジェクターで映像を映せたら面白そう、楽しく休憩できそうという着想から購入してみました。

最近プロジェクターもかなり面白いことになっていて、いろいろな方向に進化しています。

ホームシアター向けに高輝度、高画質に正統進化したもの、壁の近くに置いても大きく映せる超短焦点に進化したもの、部屋のLED証明と一体化したもの、反応速度のいいゲーミング仕様のもの、スイカゲームができるものなど……。ピンからキリまでありますが、いいものは値段も数十万と、手が出せません。

そんな中で僕が購入したのは、3万円程度で購入できる小型で持ち運びに特化したモバイルプロジェクターNebula Astro。

Nebulaはモバイルバッテリーとかパソコン周辺機器で有名なAnker社のプロジェクターブランドです。

僕が買ったAstroは一番下位のエントリーモデルみたいな感じですが、ボールみたいな形でプロジェクターとは思えない小さなサイズの、強いアイデンティティがある製品です。

Nebula Astroの魅力

価格安めのエントリーモデルということで、スペックは他のプロジェクターと比べて低めですが、スペック表以上の価値がある一台だと思います。

手のひらに載るサイズで、どこでも画面にしてしまえる手軽さ

やはりこの見た目。知ったとき「いま、こんなプロジェクターあるの? おもしれえ」と思いました。

もちろんバッテリーで動きます。バッテリーでの再生時間は2.5時間くらいとのことですが、長い時間使いたいときは、USBで電源につなぎながら視聴すれば途中で切れる心配はありません。

スクリーンに綺麗に映して大画面でじっくり映画を楽しもうという使い方より、もっと手軽に使えるのがこいつの魅力です。

例えば、テレビのないお部屋に持っていって、壁とか、天井とか、好きな場所に映してYouTubeを楽しんだりするのに適していると思います。

本体はAndroid内蔵で、動画アプリを入れて使います。HDMIでパソコンから映像出力も可能です。

「腹減った。よし、そっちのふすまに映して、『QuizKnock』見ながらスパゲッティ食べよう」「寝室の天井に映して、桃鉄の実況動画一本見てから寝よう」みたいな使い方ができるのが楽しいです。

プロジェクターというと大画面が魅力ですが、このNebula Astroの場合、大画面に限らず、そこら辺の壁でもなんでも、置いた場所を画面にできるところが最大の魅力だと思います。

壁の近くに置くと小さく映せます

スペックは控えめながら、いい意味でおもちゃ感があって気楽に使える

性能は控えめだけど、その分料金も抑えられていて、購入へのハードルが低め。いい意味でおもちゃ感があって、子供の頃に新しいおもちゃを買ったときのワクワク感が感じられます。

「プロジェクター面白そう。でもプロジェクターって必需品ではないし、高級で仰々しいものを買っても合わなかったとか、あまり使わなかったとかになっちゃうともったいないよなあ」みたいな人がプロジェクターのある生活をお試しできる、入門にちょうどいい一台と言えます。

仮にこの先もっと高級なものを購入することになっても、このサイズなら活躍の場がありそうですし、不要になってもテレビのように捨てるのが大変ということもありません。

買って後悔する可能性が低いと思ったのも購入に踏み切れた理由でした。

実際おもちゃくらいの期待値で使ってみたら使い勝手がよくて、後悔は全くないです。

解像度や光の強さなどが他の製品と比較して劣るので気になっていましたが、YouTubeのチャンネルやアニメを見るなどの日常用途では十分だと思いました。

昼間の明るい部屋だと若干見づらいので、カーテンを引くなどして、ある程度暗くして使った方がいいです。夜なら部屋の照明を真ん中くらいの明るさにすれば十分よく見えます。

昼間明るい部屋で使った場合。薄くなりますが見えないこともないです。

ホームシアターやパソコンやゲームのモニターとしての使用にはおすすめしません

低画質なので、本格的なモニターとしての使用はおすすめできません。

「ホームシアターを作って映画鑑賞したいんだ」という人にも、「ならこれじゃないです」と言いたいです。映画鑑賞に適さないというわけでもありませんし、プロジェクター用スクリーンを設置すればより綺麗に映すこともできます。でも僕の思うこいつの魅力はそうじゃない気がします。

一つの場所に固定して使うというより、いろいろな場所に持ち運んで、手軽に使えるのがAstroの魅力なので「ホームシアター」というワードは似合わない気がします。なので、僕はスクリーンなどは買わず、壁と天井をスクリーンとして使っています。

おすすめの使い方はYouTubeやサブスク動画

YouTubeやサブスクリプションサービスの動画を見るのに使うのが一番のおすすめで、それ専用と割り切って購入すると満足感は高まります。

先ほど言ったように、そのへんの壁を手軽に画面にできるので、気軽な動画鑑賞にはもってこいです。

特に「動画を見ながら一緒にトレーニング」みたいなトレーニング系の動画だと、壁に大きく映っている動きを見ながらトレーニングできるから、圧倒的にやりやすくなって、めちゃくちゃおすすめです。普段スマホやタブレットで動画トレーニングをやっているけど、小さくて見づらいと感じている人はそのためだけに買ってもいいんじゃないかというくらい。

使い方のアドバイス

もしこれから買うなら、すでに持ってる先輩からいくつかアドバイスを送ります。

設定

プロジェクターの光は強いので、直接覗くと目がやばいことになるらしく、それを防ぐために前方に何かを感知したら光が消えるアイガード機能が付いています。

その機能をオンにしていると、リモコンに手を伸ばすなど、ちょっとしたことで画面がすぐ消えてしまうので、小さなお子様がいない場合、オフにしておいた方がいいです。直接見ないようにだけ気をつけましょう。

あと、プロジェクター設定の項目で、「オートモード」と「標準モード」と「バッテリーモード」というのが選べます。バッテリーモード以外だとバッテリーの減りが早いので、僕はバッテリーモードにしてます。たぶん輝度を落とすなどして省電力にしたモードだと思います。

「2.5時間使えるって書いてあるのにそんなに持たないよ」という場合はたぶん「オート」か「標準」になっているからだと思われます。

リモコンとスマホアプリ

背面に黒い丸が付いています。最初はイヤホンジャックかと思ったんですが、リモコンの受信機でした。

上に向けて置くとそれが隠れてしまうので、リモコンが反応しなくなります。

スマホアプリをダウンロードすればリモコンとして使えるので、上向きで置いて天井に投写する時はそちらをご利用ください。

ダイソーで100円の三脚を買うと便利

本体のそこには三脚用のネジ穴が付いていますので、100円ショップで小さいデジカメ・スマホ用三脚を買って取り付けると、角度調整とかがしやすくなって便利です。

使いたいと思ったときが、スイッチの入れどき

スマホで動画を見るならすぐですが、このプロジェクターの場合、スイッチを入れてから使えるまで、つまり起動に30~40秒程度時間がかかります(「NEBULA」と書かれた画面がしばらく表示されています)。

すぐ使いたいという気持ちが強いほど遅いなと感じるでしょう。

使いたいと思って手に取ったらすぐにスイッチを入れて、光を前方に放ちながら起動を待ちつつ、使いたい場所に移動してセッティングするといいでしょう。

Amazonの格安中華プロジェクターについて

余談ですが、プロジェクターを買うにあたって、Amazonにやたら安い中国製プロジェクターがあるので気になりました。

サクラレビューがほとんどらしいという噂も耳にしました。となると、レビューもアテにならないし……。

実際のところどうなんだろうと調べていたところ、「僕の映画館」さんの情報が参考になりました。おそらく、Amazonでプロジェクターを見ると、誰しもが同じ悩み(「え? これ、安いけどどうなの?」)に直面すると思います。その、実際のところを解説してくれています。感謝を添えて紹介しておきます。

用途によっては中国のプロジェクターでも良さそうですが、僕の使用用途ではNebula Astroの方が合っているのでNebulaを選びました。

画質や輝度の低さが気になる人にはCapsule 3がおすすめ

Nebula Astroの手軽さは良さそうだけど、スペックの弱さが気になる人、明るさや画質がもっと欲しいという人には、同じNebulaのモバイルプロジェクターの新型上位機種「Nebula Capsule 3」がおすすめです。

ビール缶サイズで、Astro同様の手軽さを持ちながら、画質はFullHD(1920 x 1080、Astroは854✕480)。FullHDならPCの拡張画面や、ゲーム用の画面としても十分使えるので、動画鑑賞以外にも用途が広がりそうです。輝度は200ANSIルーメンで、Astroの100ANSIルーメンの倍。明るい部屋での使用もできそう。

値段はAstroが¥34,990に対してCapsule 3が¥69,990。スペックの割に価格も抑えられている印象です。Astroの良さを知った今、むしろこのCapsule 3が欲しいです。差額を払ってアップグレードできる仕組みがあればいいのにと思うくらいです。

ちなみにAstroをブラックフライデーで購入した時の価格

金銭的にいけそうなら、奮発してCapsule 3にするとより満足感は高まるでしょう。

でも必需品とは言えないプロジェクターに6万円台はやはりキツい。その価格帯だと、テレビやディスプレイも4K画質のかなりいい感じのものが買えそうだし、他の家電にしてもかなりのものが買えます。

その意味では僕にはAstroが最善の選択でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です