noteで『三刀流修行~中井佑陽インタビュー~』『側溝のおいしい水』を連載中

中井佑陽著『スカイツリーに引っかかれ!』どんな小説?

ついに僕の小説仕上がりました。初めての小説です。

タイトルは『スカイツリーに引っかかれ!』

どんな小説?

青春スポーツコメディです。

このジャンルの映画が僕は好きで、そういうのをイメージして書きました。

『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』『フレフレ少女』『ロボコン』『シムソンズ』『トリガール!』『うた魂♪』『ガチ☆ボーイ』『クールランニング』……。

そんな感じのやつだと思ってください。

ただし、『スカイツリーに引っかかれ!』は題材となるスポーツが<靴飛ばし>です。ブランコから靴を飛ばす競技です。

靴飛ばしは当然、現実では遊びとしては存在しても、競技としては存在しません。しかし『スカイツリーに引っかかれ!』の世界ではそれが競技として存在しています。

あらすじ

上川(かみかわ)高校二年生の主人公タカハシ(本名は高幡久志)はサッカー部を退部後、友人の竹内歩に誘われ靴飛ばし部に入部することに。

しかしその部は廃部寸前。それまで現役部員はたった3人。部長の竹内、変人小谷(こや)、ブルガリア人留学生ミハイル。

4人目のタカハシが入って、やっと団体戦に出場できるようになった上川高校。そんなタカハシ達部員を県内最強の強豪校、秀煌(しゅうこう)学園に勝つことを夢見て熱心に導くのは、すでに引退している女性部員松林美佐姫だった。

秀煌学園とは絶望的な実力差があるにも関わらず、できると信じる美佐姫に親愛を覚えるタカハシだったが、あることをきっかけに美佐姫は……。

本気で最強の相手秀煌学園打倒を目指し始めたタカハシ、竹内、小谷、ミハイルの4人は、勝利を美佐姫に届けることはできるのか?

見どころ

作者の僕から、見てほしいところを言っておきましょう。

笑いと感動の靴飛ばしコメディ

まず、コメディなので、楽しく読めて、笑える箇所がいろいろあるんで、それを楽しんでいただきたいです。

あと靴飛ばしにここまで真面目に取り組んでいるということにも、おかしみも感じるかもしれません。

そして、感動する部分もあるでしょう。少なくとも僕は笑えて泣けるものにしようと思って書きました。

強いカードを使っていない分、工夫がふんだんに盛り込まれている

まだ読んでないとちょっとネタバレになっちゃうかな?

あらすじを見てもわかるように「超能力」「異世界」「転生」「殺人」「恋愛」「タイムトラベル」「エロ」「病気」などはほぼ出てきません。出てくるとしても、すごく薄めています。

こういう強いカードを使えば読者の心は動かしやすいんです。

そこをあえて避けて書いています(「だから面白くないんだ」と言われたらそれまでですが……)。それでも話を面白くするためには、かなり頭を使う必要があるし、工夫やアイデアも必要になります。

例えば、好きな人が目の前で死ぬ話を「泣ける話です」って言われても「そりゃあそうでしょうね」って思うから僕はあまりやりたくないんです。逆に「この小説泣けるよ」「どんな小説?」「靴飛ばし」だったらすごいと思うんです。それがやりたかったんです。

そこに挑戦している僕の心意気みたいなものもわかってもらえると嬉しいです。

書いた感想・コメント

小説を書きたいとずっと言っていたのに、なかなか書けなくて苦しかったです。

「時間と機会さえもらえれば書けるのに……」とずっと思っていながら、毎日の仕事に疲れ果て、小説を書く体力が残らず、自分の体力のなさを呪っていました。

食べていくだけのお金を稼ぎながら、小説を書くって本当に大変なんです。

「書けるんだ、能力はあるんだ! でも時間と体力がないんだ!」

そう思いながら結局10年くらい経ってしまいました。

「いつまで経っても書かないじゃない? 本当は書けないんでしょ?」

誰かに言われたわけじゃないのに、そう言われている気がして、ずっと辛かった……。でも、今やっと、時間と機会をどうにか作って書くことができました。

「ほら、見たか! 俺ちゃんと書けただろ! ざまあみろ」

と僕にも小説が書けるということがやっと証明できた、脳内のあいつを見返してやったというその満足感が大きいです。

この小説の評価に関しては、僕にはコントロールできないことなので、気にしないことにしますが、この長きに及ぶ自分との戦いにようやく勝利することができてほっとしてます。

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