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音楽生成AIで演歌を作ってみよう!~『後悔の火』ができるまで~

佑陽
佑陽

まずは、作ったMVをご覧下さい

佑陽
佑陽

このAI演歌『後悔の火』ができるまでをマンガでざっくり描いてみました。

歌詞の紹介

ほぼ一瞬でできた歌詞がこちら。演歌といえば「悲哀」。悲哀を盛り込もうということで「後悔」をテーマに書いてみました。

『後悔の火』

暑い日なのにヒートテック
着てきちゃった日のような後悔の火が
注文した トマトリゾットと
ともにわたしのココロを煮込んでる

嗚呼 十五分前にもどれるなら
この店 入るのやめるのに
嗚呼 うしろの席の客二人の
声がデカくて 集中できない

ドリンクバーの爽健美茶は
品切れになってて飲めないし
同じクラスのバドミントン部の子が
バイトしていて 気まずい

トマトリゾットおいしかった
せめてものなぐさめの救済の手が
口の中に 届かないことを
店を出たわたしは恨んでる

嗚呼 上あごの裏トマトの皮が
ぴたりと はりついてはがれない
あー ベロで何度やってみても
くっついてるの わかるばかり

口に指入れ つまみとるのも
はしたないって思われるし
つまようじをもらえばよかったと
後悔の火は 消えない

女子高校生が勉強のためにファミレスに入ったけれど……。という状況を想像させる内容になっています。

商品名・商標名の入った歌詞は大丈夫なのか問題

完成間際になって、怖くなったことがありました。

「ヒートテック」や「爽健美茶」という商標名が歌詞が含まれているけど、これは大丈夫なのかという問題です。

商標名・商品名が歌詞に入る歌はあります。放課後ティータイムに「ホッチキス」が出てくる曲があった覚えがあります。

かぐや姫は『神田川』で紅白出場を打診されるも、「二十四色のクレパス買って」のクレパスが商品名だから変えて歌ってくれと言われて出場を辞退したというエピソードがあったりします。

前例はあるし、訴えられるような悪いことを言わなければ大丈夫だろうと思ったのですが、実際、多くのシンガーが商標名を避けて詞を書いています。

商品名・会社名・店名・ブランド名が出てくる歌を思い出そうとしても、そんなに多くありません。「ホッチキス」「クレパス」「ドルチェ&ガッバーナ」「ポルシェ」など、例はあるもののかなり少ないです。

やっぱり「ヒートテック」や「爽健美茶」はダメなのでしょうか? すごく不安になって調べました。

結論を言えば、法律的に問題はないようです。

商標を取っている商品が持っているのは「商標権」で、同じ名前で商品作っちゃダメですよということなので、これを歌詞に入れても「商標権」を侵害することはないからということです。

ただ、商標名が入っていると、テレビやラジオで流しにくいし、NHKはアウト。その他、宣伝活動、ライブ活動、配布物、グッズ販売などの際、気をつけてないと何かのはずみで権利を侵害してしまう可能性があります。だから最初から歌詞に入れなければ何も心配しなくていいということで、みんな避けているわけです。

NHKバージョンを作るなら

やはり、できるだけ商標名は避けるのが無難。

「ヒートテック」「爽健美茶」を別のものに変えられないか考えることにしました。

「暑い日なのにヒートテック 着てきちゃった日のような後悔の火が」

この「ヒートテック」を何に変えればいいか……。何だったら成立するか……。

いや、でも、やっぱり暑い日なのに着てきちゃって後悔するのは「ヒートテック」なんですよ。

「保温性の高いインナー」だと文字数があわないし。上着的な物だと「脱げばいいじゃん」って言われて終わりだし。ヒートテックは脱げないから後悔するわけで……。

どう考えても「ヒートテック」しかありません。

「法律的に大丈夫なら『ヒートテック』で行こう! そのせいで不利益があっても仕方ない」と決断しました。

それでも変えなければならないことになったら「黒いロンT」に変えるのがいいかなと思っています。

長袖で黒いからかなり暑いけど、下は下着だから脱げない感じは表現できるかなと……。

ただ、もともと女子高生が制服のシャツの下に着てるイメージだったので、その意味でも「ヒートテック」がいいですね。

次に「ドリンクバーの爽健美茶は 品切れになってて飲めないし」の部分。

『爽健美茶』は『ウーロン茶』に変えるのが妥当かなと思いました。ドリンクバーで飲めないとかなりガッカリするレベルの飲み物である必要はあるので、マイナーなものでは成立しません。甘いジュース系は「他のでいいじゃん」となるし、コーヒーが品切れで飲めないとしたら店の責任がかなり重いので、それだと「悪い店だった」という感じになって曲のコンセプトに合いません。店への「怒り」が強くなると「後悔」って感じじゃなくなっちゃいます。

お店はそんなに悪くないけど、他の客が悪かったり、ちょっと選択の運やタイミングが悪かったくらいが「暑い日なのにヒートテックを着てきちゃった」くらいの後悔なのです。

それを考えると『爽健美茶』くらいがちょうどいいんですけど、『ウーロン茶』でもまあ成立していると思います。

『爽健美茶』がドリンクバーにある感じがちょっとあるあるネタっぽいので『爽健美茶』の方が間違いなく面白いとは思います。

『ウーロン茶』にしてもいいけど、まあ、「ヒートテック」で行くなら「爽健美茶」もそのまま行こうということにしました。

まとめると、もし歌詞を変えなければNHKで流せないということになったら「ヒートテック」は「黒いロンT」、「爽健美茶」は「ウーロン茶」に変えます。

それにしても、歌詞に入れたら面白い商品いっぱいありますよね。「パピコ」とか、恋人同士、分け合って食べた思い出とか入れると絵が浮かんでいいのにな……。でも、そういうのもなるべく避けなきゃですね。

あと、調べていたら「黒烏龍茶」というサントリーの有名な商品が商標名ではないことを知りました。一般的に使われ得るので、商標としては認められていないとか。

ということは、「黒烏龍茶」は遠慮なく歌詞に入れられますね……。

予告

次回は音楽生成AI「SUNO」について書こうと思います。